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市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。

【ジオイベント】太古の絆~約2億年前の地層でつながるジオパークの仲間たち~に参加!

南アルプス大会の後、西予チームとは別れ、秩父GPでのシンポジウムへ向かうため、埼玉県秩父市へと向かいました。
今回ここを訪れた理由は秩父帯の集まりが秩父GPでシンポジウムとして開催され、それの発表者として行くことになりました。
発表は10月1日(水)15時からのため、それまでの期間はジオツアーを実施し、それに参加しました。

★ジオツアー(9月30日(火)~10月1日(水)AM)
秩父ジオパークは地質学習の聖地と呼ばれているほど多様な地質が存在します。三波川帯、秩父帯、新生代の地質に火成岩とあらゆる地質が見られ、またそれを見せるジオサイトが存在します。
やはり、印象として強かったのは西予と似ていること。段丘地形、霧、蚕、石灰、盆地、ダムと西予市にあるものが同じように秩父でもあります。一度西予市の方は行ってみることをお勧めします!!

9月30日(火)
午前中は埼玉県自然の博物館へ行きました。
入場料僅か200円で埼玉県の地質を学ぶことができました。また、ジオパークの紹介展もあり、県との連携がしっかりと見えました。西予には歴史博物館がありますが、あまり連携が図れていないので、今後はここが課題かなとも思っています。

そこの近くには日本地質100選にもなっている長瀞の岩畳も見ることができました。あの宮沢賢治が命名した国の名勝「虎岩」も見ることができました。長瀞は観光のイメージが強かったのですが、地質もたくさん有名な所がありますね。

紅廉石片岩とポットホールも見に行きました。雨が降らない期間が続くと2Mの穴に入れるというチャンスだったのですが、水がたまっていて入れませんでした。西予は大部分が秩父帯のため、ポットホールはなかなかありませんが、それの卵みたいな部分はあるので、そこでポットホールの話をしようと思います。


午後は秩父銘仙館へ行きました。
西予市でいう”シルク博物館”です。かつての蚕産業がどのような発展を遂げてきたのか?を紹介しています。今では、地域の人たちが織物などを体験するような場所となっています。西予のシルク博物館がすごいのは実習生を受け入れていること。これはやはり財産ではないかと思いますね。

急遽、工事現場に突如現れた地層を見に行きました。
ジオパーク関係者はこのような地層がいわば大好物です。新第三紀の地層の上に段丘堆積物が溜まり、その上には関東ローム層が乗っているという非常に貴重な地層です。今後工事でなくなるとのことですが、こういう大地の遺産はずっと残していきたいですね。

その後、第3紀と第4紀の大露頭を見に行きました。
このような地層も新しい時代の地層ならではのもので、子供たちの学習としては非常に友好的なものだと思います。

なんで重なるのか?なんで曲がるのか?という話だけでも一時間の授業になりそうです!
看板に点線がありましたが、このような点線があることで看板を使いながら説明しやすいので、勉強になりました。

そしてタイトルも子供から大人まで分かる「なんで?」という部分に比重を置いて作られています。ただ、写真を使って立てるのではなく、どのように見せるか?という部分も看板作成には大切です!

ジオパークは食べるのも大切!ということで段丘崖の湧水から作った毘沙門氷を頂きました。
600円という高値ですが、それに似合うだけのかき氷で、また秩父に行くときは食べたいと思いました!

秩父ミューズパークから見る段丘と地質の違いに見える山々を見に行きました。
ここにも点線がしっかり書かれており、ガイドの説明が入ることで非常に分かりやすかったです。
ここで話題に上がったのは領家変成帯と三波川帯の間は中央構造線なのですが、秩父帯と三波川帯はなんなんだろう?ということでした。

このようなレベルの高い話ができるのはこういう出張ならでは!ですね。
本当に一日勉強になりました。

10月1日(水)
この日は午前中だけのジオツアーでしたが、3つ面白い所がありました。

最初、ラボトレインに乗りました。
ラボトレインとは1日乗車券を購入し電車に乗りながら、町を巡りながら色々なカードを集めて回る、いわば体験型のアトラクションです。銚子GPでも実施され、好評だと聞きました。ラッピング電車も中まで工夫されて作られており、乗っているだけで楽しくなるようなものでした。
西予では残念ながら電車は通過するだけでとても電車とのコラボは難しいと思いますが、広域でできるようになれば、面白いかもしれません。

その後は駅から歩いて5分の所に新第三紀と秩父帯の境界が見えるところがありました。駅は終点まで乗ったのですが、そこより向こうは秩父帯のため、おそらく電車が通せなかったのでしょう。西予が横に電車がないのも納得できます。
新第三紀になると浸食が一気に進むので、そこから先が一気に川が開けていました。これも大地が作り出したものだと思うとなかなか感動でした!

昼食を食べた後、秩父華厳の滝へ行きました。
レッドチャートを流れる滝で、どこかで見たことあるなぁと思ったら、城川町にある樽の滝と同じではないかと思いました。
やはり地質、地形が似ていることにより同じような滝を生み出すんだなぁと驚きました。


★シンポジウム
約150名の方に来て頂きました。
平日の昼間で150名というのはやはりこの地域の人たちの興味・関心が大きいことを感じました。
私はバーチャルジオツアーとジオパークお国自慢という2つの発表を行いました。
バーチャルジオツアーは西予市の3つの秩父帯に分けて海と山で全く違う異なる景色・地形を見せることの面白さ・楽しさを伝えました。
また、ジオパークお国自慢ではジオの恵みとジオを活かしたイベントを発表しました。
ジオの恵みもまだあまり語れるものは少ないですが、代表的な「奥地あじ」「大野ヶ原だいこん」について話しました。
このイベントはジオパークネットワークではあまりない(たぶん初)イベントで、非常に勉強になりました。同じ地層なので、どのように伝えるか、また他の地域にはどのようなものがあるのかを知ることが自分の地域への見せ方に繋がります。
また、このようなネットワークを活かしたイベントはやっていけたらいいと思いました。

(事務局:蒔田)